生理ちゃん

STORY

クリスマスイブなのに締め切りに追われ慌ただしい編集部で忙しそうに電話をしている、米田青子(二階堂ふみ)。急な仕事も舞い込み、急いで歩きながら彼氏の久保にデートのキャンセル電話をしている。と、そこへ現れる、ピンクの物体。生理ちゃんだ。

翌日、上司の渋谷に怒られながらも生理中でぼんやりする青子の横を、清掃スタッフの山本りほ(伊藤沙莉)が通り過ぎる。フリーターのりほには眩しすぎる編集部の人々を、りほは激しいツッコミと共に超速でSNSに投稿する。仕事が終わり実家の部屋に戻ると、生理ちゃんがやって来る。

青子の妹のひかる(松風理咲)は、彼氏のゆきち(狩野見恭兵)と受験会場へ向かって走っていた。そこへ注射器を持った生理ちゃんが突然肩に。「もう大っ嫌い!」と叫ぶひかる。

日を改めて、彼氏の久保(岡田義徳)とレストランで食事をしている青子。その背後には生理ちゃんが立っている。帰り道、一緒に夜道を歩いていた久保から突然にプロポーズを受け、青子は驚き思わず背中の生理ちゃんを落とす。久保には11歳になる一人娘がいるのだ。即答ができない青子…。

ある日、重い生理ちゃんを抱えながら清掃の仕事をしていたりほに、青子と青子の後輩・山内(須藤蓮)が声を掛ける。「煮え湯飲み子さんですか?」驚き固まるりほ。二人は雑誌の新しいコラム執筆者として煮え湯飲み子の名でブログを書いていた彼女を探していたと言うのだ。突然の執筆依頼に思わず逃げ出すりほ。

後日、りほの自宅まで説得に来た山内と改めて会う約束をしたりほは、普段とは違うオシャレをして待ち合わせ場所まで向かうが、そこにはアシスタントと名乗る別の女性も居て、りほはまたも無言で逃げ出してしまう…。

その頃、青子は久保の自宅で、久保の娘のかりん(豊嶋花)に渾身の手料理を振る舞っていた。ところが、全く青子を受け入れようとしないかりんは怒ってテーブルのものを投げ倒した。自室にこもってしまうかりんに、途方にくれる青子と久保。そしてそれをそっと見守る生理ちゃん…。

ややこしかったり、こじらせたり。それぞれの日々に、煩わしくも寄り添い続ける生理ちゃんたちと、彼女たちの可笑しくも一生懸命な人生の行方はーー?!